首里テラス | Gallery SHURI TERRACE
2022首里テラス冬至祭 クロストーク高良倉吉×名嘉睦稔「御太陽御城」

2022首里テラス冬至祭 クロストーク高良倉吉×名嘉睦稔「御太陽御城」

名嘉睦稔氏が 2020 年の末に描きあげた「御太陽御城」。首里城の背後に輝く太陽には、琉球・沖縄の人々が幾度となく悲しみを乗り越えたくましく生きてきた姿を重ね合わすことができます。今回のクロストークは、名嘉睦稔氏と、長きに渡って首里城復元に尽力してこられた高良倉吉先生をお迎えし、作品についての想いや太陽を尊ぶ沖縄の精神文化、そして首里城に寄せる思いなどを中心に、「御太陽御城」を囲みながらお二人に語っていただきます。

日程2022年12月22日(木曜日)
時間18時30分開場/19時〜21時
出演高良倉吉(琉球大学名誉教授/文学博士・琉球史)
名嘉睦稔(木版画家)
ナビゲーター:張本文昭(沖縄県立芸術大学教授)
料金入場チケット/2,000円 配信チケット/1,000円

出演者プロフィールProfile

高良倉吉

高良倉吉(たから くらよし)

1947年 沖縄県伊是名島生まれ、南大東島育ち
1971年 愛知教育大学卒業
1973年 沖縄県沖縄史料編集所(専門員)
1987年 沖縄県立博物館(主査)
1988年 浦添市立図書館(館長)
1994年 琉球大学法文学部教授(2013年3月まで)
2013年 沖縄県副知事(2014年12月まで)

主な事項

琉球史、特に琉球王国の歴史を研究
博士(文学)、1993年、九州大学
首里城復元検討委員会委員、NHK大河ドラマ「琉球の風」監修、NHK時代劇「テンペスト」時代考証、九州国立博物館評議員、首里城復元に向けた技術検討委員会委員長
「琉球の時代」で沖縄タイムス出版文化賞(1982年)、「琉球王国の構造」で沖縄文化協会賞(1988年)、地域活性化貢献でTOYP大賞(1988年、日本青年会議所)、「琉球王国史の課題」で伊波普猷賞(1990年、沖縄タイムス社)、琉球王国史研究で沖縄研究奨励賞(1997年、沖縄協会)、国際交流奨励賞・日本研究賞(2004年、国際交流基金)

主な著書

「琉球の時代」(1980年、筑摩書房、2018年台湾語版)
「琉球王国の構造」(1987年、吉川弘文館)
「琉球王国史の課題」(1989年、ひるぎ社)
「琉球王国」(1993年、岩波書店、2008年韓国語版)
「『沖縄』批判序説」(1997年、ひるぎ社)
「アジアのなかの琉球王国」(1998年、吉川弘文館)
「沖縄イニシアティブ」(共著、2000年、ひるぎ社)
「『沖縄問題』とは何か」(共著、2007年、弦書房)
「琉球王国史の探求」(2011年、榕樹書林)
「沖縄問題―リアリズムの視点から」(編著、2017年、中央公論新社)

名嘉 睦稔

名嘉睦稔(なか ぼくねん)

1953年沖縄県伊是名島生まれ。 デザイン会社勤務を経て、1979年独立。1987年から木版画に取り組み、「裏手彩色」と呼ばれる技法で色彩豊かな作品を生み出し続けている。現在までに描かれた作品は2300点を超える。

2000年 九州・沖縄サミット広報用絵葉書の原画制作
2001年 第24回日本文化デザイン会議 日本文化デザイン賞受賞
2007年 文化庁文化交流使として韓国、スペイン、フランスでライブ制作
2015年 『小学校図画工作3・4 下』教科書に作品掲載
2018年 国際サンゴ礁年ポスター起用(2008年に続いて2回目)
2021年 中学校教科書「美術①」に作品掲載(2016年に続く2回目)
2022年 個展「名嘉ボクネン展-美ら花、美ら光-」(ハウステンボス美術館)
    個展「名嘉ボクネン展-思えるままに-」(相田みつを美術館)

張本文昭

張本文昭(はりもと ふみあき)

1970年奈良県奈良市生まれ 筑波大学・大学院に在籍時、野外教育を学ぶ。1996年に来沖した後、子どもや親子を対象とした自然体験プログラムを提供する「てぃ〜だキッズネイチャークラブ」を設立し、沖縄の海、山、川でひたすら遊ぶ。現在、沖縄県立芸術大学全学教育センター教授、日本野外教育学会理事。