首里テラス | Gallery SHURI TERRACE
もがり - ZINE と演奏会 -

もがり – ZINEと演奏会 –

ユーストピア

沖縄・那覇在住の作曲家、北﨑幹大(きたざき かんた)は、2020年に自身の祖母を亡くしました。しかし、コロナ禍の影響により郷里への渡航が叶わず、お葬式に参列することができませんでした。そのような死の体験をきっかけとして、作曲をはじめました。
このプロジェクトは、現代におけるお通夜などの風習よりもずっと長い時間をかけて、より私的に、故人を悼もうとする「殯(もがり)」という概念に着想を得ました。かつての人々は、故人の身体を物理的な遺体として、あるいはその腐敗していくプロセスを否応なしに確認することによってゆっくりと時間をかけて死と対峙していたのだろうか、と想像してみます。
若い作家らとの対話も経ながら、長く時間のかかる作曲という行為をとおして、それでいて、あっという間にはじまり、おわってしまう音楽の演奏をとおして、劇場に集う人々といっしょに、(大切なだれかの/自分の)「死」について、おもいをめぐらせていきます。

日程2023年12月16日(土)
昼の部開場/14:30 開演/15:00(約 1 時間)
夕方の部開場/17:30 開演/18:00(約 1 時間)
入場料2,000円・高校生以下無料
出演北﨑幹大(作曲)
照屋恵悟(ピアノ)
鳥井 由美子(テキスト)
主催作曲堂canticum、北﨑幹大
場づくりCAMP-O 協同組合 宮平未来
フライヤーデザイン& アートワーク西永怜央菜
協力小川恵祐、福地リコ、多和田真理、横山起朗、谷口明日香、ぼくのパーはきみのグーに負けた、おもろ荘、ウザシチラボ
ご予約/ お問合せ先kentakitazaki@gmail.com またはご予約フォームより

出演者プロフィールProfile

北﨑幹大

北﨑幹大(きたざと かんた)

1992年宮崎県生まれ。沖縄県立芸術大学大学院作曲専修を修了し、2016年より現在にかけて沖縄の民謡音楽の歌詞の情景を音で表現した編曲作品を制作している。作品には屋嘉節、てぃんさぐぬ花、糸満ハーレー歌があり、これらの作品は県内各地で演奏されている。また、即興演奏の活動を通じて、音楽表現をさらに探求している。作曲を久保禎、近藤春恵、土井智恵子各氏に師事。

照屋恵悟

照屋恵悟(てるや けいご)

南風原町出身。沖縄県立開邦高等学校芸術科音楽コース卒業。沖縄県立芸術大学音楽学部器楽専攻ピアノコースを経て、同大学大学院修士課程修了。学部卒業時に西銘順治賞受賞。現在沖縄県立芸術大学非常勤講師、ソロや室内楽の演奏活動のほか、後進の指導にあたっている。

鳥井 由美子

鳥井 由美子(とりい ゆみこ)

奈良県出身、沖縄県在住。2012年より関西を拠点に演劇活動を始める。「劇団子供鉅人」をはじめ数々の劇団に関わる。2018年より沖縄県に拠点を移す。民間小劇場の運営に関わるなどし、2020年12月より那覇市の小劇場「わが街の小劇場」の劇場主を先代より引き継ぐ。