首里テラス | Gallery SHURI TERRACE
首里テラスエントランス

ABOUT首里テラスについて

首里テラス・ホール

月も(つィちん) 照り清らさ(てィりぃちゅらさ)
糸探ひれ(いとゥとゥめり) 童児(わらび)

露の玉(つィゆぬたま) 拾ろて(ひるてィ)
貫きやり(ぬちゃい) 遊そば(あしば)

月も美しく照り輝き、露もまた月の光を宿して玉のように美しい。
子どもたちよ、糸を探しておいで、露の玉を拾って貫きとめて遊ぼう。

古の謡に耳を澄ますとき、そこには美しい自然の営みに感謝し、讃え、祈る先人たちの姿が、鮮やかに蘇ります。人間のちからの遥かおよばぬ存在に畏敬し、謙虚に受け入れ、寄り添ってきた先人たちの清らかな感性と豊かな想像力は、美しい音楽や芸能、文化を生み、苦しい時代をも越え、柔らかく深い精神を育んできました。

およその民族とその文化を最も端的に象徴するものは、
その地に育まれた旋律うたであろう。
地上に生を受け、土地に没していった人間の生命が、
生きた証としての感情が、
そのまま旋律うたをなして生きているからである。

「琉球の音楽」城間繁

時を超え、2022年夏、王都・首里にオープンした「ギャラリー首里テラス」では、誇れる琉球の先人たちにあやかり、芸術や芸能の偉大なる力に委ねながら、混迷する現代社会においてかけがえのない時と空間を、新しい形で創造していくことを目指しています。

一般社団法人NAP
代表理事 田中 美也子

入口・べびちんさん作品

※運営する一般社団法人NAP(ナプ) (Nature and Art Program)は、自然と芸術を通した教育に関するプロジェクトを手掛ける団体です。 NAP(ナプ)は、マジャール語(ハンガリーの公用語)で「太陽」を意味します。

首里テラス内観・灯

「沖縄ユーストピア協会」とは

「若者が安心して“表現”ができるように…」という元高校教師•島袋氏の思いで、那覇市首里山川町に建てられた 私設ギャラリー首里テラスには、島袋氏の志を象徴するように「ハンタン山の大アカギ」の写真が掲げられていました。戦後の首里復興のシンボルツリーでもある「ハンタン山の大アカギ」は、青々としたアコウの木や数十種類もの多様な植物によって抱かれ、その命を今に受け継いでいます。

沖縄ユーストピア協会は、この「ハンタン山の大アカギ」からインスピレーションを得て、ユース世代ならではの多様な感性・エネルギーが沸き立つ“表現”を通して、ユートピア(理想世界)を作り出すきっかけとなるよう願い込めて名付けられ、2022年4月に設立いたしまた。

今では朽ちたように見える「ハンタン山の大アカギ」という連綿と受け継がれた知恵と愛情、生命の系譜が『縦糸』となって貫かれているからこそ、たとえ時代が代わっても、今を生きる若者たちの“表現”『横糸』を安心して重ね合わせることができ、美しい文様を織りなすことができるのではないでしょうか。

先人たちが長い歴史の中で培い、洗練させてきた伝統文化や精神文化が豊かに息づく王都•首里の地において“真の豊かさ”に触れながら、ユース世代が大きな希望を抱き、失敗を恐れずチャレンジできる空間を私たちは共に創造していきたいと考えます。

幸いにも近隣には、沖縄県立芸術大学をはじめ、首里高校や開邦高校など、芸術を専門に学ぶユース世代が多く活躍しています。彼らの日々の学習成果や研鑽成果を地域内外へと積極的に発信し、世代を超えた人々の交流の場として地域の活性化にも貢献してくれることでしょう。 若きアーティストたちが、「首里のまちから 世界へ 未来へ」と、活躍の場を広げていく扉のひとつとして、このギャラリー首里テラスが活かされることを私たちは願っています。

沖縄ユーストピア協会事務局
事務局長 坂元 蘭ペルージ

※沖縄ユーストピア協会事務局は、沖縄県立芸術大学OB・OGを中心としたメンバーで構成され、ギャラリー首里テラスにおける「ユース世代の芸術文化活動応援プロジェクト」の企画・運営を担っています。ユース世代(10〜20代)のギャラリー借用については、沖縄ユーストピア事務局のページから、お問い合わせください。

施設利用について

ギャラリー首里テラスのイベント・企画展は、土曜日と日曜日『週末のみ』となります。平日は子ども達の芸術療育施設として運営しており、一般公開はしておりません。週末においても、イベント開催時以外はご入場不可となりますので、予めご了承ください。なお、今後のイベント等は当サイトのスケジュールにて更新いたします。

首里テラス・外観